地中連続壁工法には大きく分けて、(1)安定液を用いて掘削壁面の崩壊を防ぎながら地下に壁状の溝孔を掘削し、これに鉄筋籠などを挿入した後、コンクリートなど打ち込んで連続した壁体を構築する工法と(2)三軸の撹拌翼などを用いて原位置土とセメントミルクを柱列状に混練して、これにH形鋼を挿入しソイルセメント壁を構築する工法があります。
地中に剛性の高い本設利用可能な鉄筋コンクリート壁を構築できます。修正装置を搭載した掘削機を使用し、100mクラスの大深度でも施工が可能です。
原位置でセメントミルクと土を混合・撹拌することで止水壁として利用できるほか、H形鋼を挿入して連続した山留め壁を造成することができます。ベースマシンである三点式杭打機に3軸オーガーを搭載し、両端のスクリューを完全ラップさせての削孔・混練を行うため止水性の高い山留め壁を造成します。
場所打ち杭とは、各種の掘削機を用いて地面を円筒状に掘削し、その孔の中に円筒状に組んだ鉄筋を建て込み、後にコンクリートを孔底から流し込み、固めて杭を形成するものです。
ケーシングを高トルクで圧入するため、岩盤掘削や地中障害物撤去が可能です。地中障害物撤去では、ケーシング内を良質土または改良土で埋戻し障害物撤去を完了とすることや、鉄筋コンクリートを打設し本設杭を築造することも可能です。