創業以来、技術立社を社是として「人まねではない、オリジナルな技術の開発」を合言葉に、世界をリードする数々の地盤技術を開発してきました。特許件数は、100件を超え、コストパフォーマンスの高い当社の独自工法に生かされています。また、工法開発の元となる地盤改良や、土壌浄化に関連した基礎研究を、公的な研究機関や大学と共同で行っています。
工法を自主開発することは、開発過程の全ての知見を生かすことが出来ると言うことでもあります。
他社技術を使う場合と異なり、標準仕様と異なった仕様で施工できるほか、問題が発生した場合にもすばやく対応できることが「見える化」につながり、「確かな品質」を提供することを可能にします。
このような代表的な独自工法にジェットグラウトやカーベックスがあります。
高速のウォータージェットは地盤を破壊するエネルギーを持っています。
しかし、気中で噴出する場合と異なり、地中では地下水との衝突で急速に勢いを失い、遠くまで地盤を破壊することができません。
そこで、気中で噴出するのと似た状態にしようと考えられたのが、ウォータージェットの周囲にエアーを沿わす方法です。
図下で見られるように、このようなウォータージェットは、水中でも気中で噴射した状態に近くなるので、より遠くの地盤まで破壊できることがわかります。
高圧噴射撹拌工法には、用いる液体の種類と数で三種類の基本形があります。これらは硬化材だけで地盤を切削固結する「一相流方式」で行う方法、硬化材にエアを沿わせて切削固結する「二相流方式」で行う方法、そして水にエアを沿わせて地盤を切削し、硬化材を別に填充する「三相流方式」で行なう方式です。それぞれ特徴があり、施工条件によって使い分けています。
高圧噴射撹拌技術では、交差噴流が紹介されるまで解決できない問題がありました。
それは、ジェットによる地盤の破壊距離は、地盤の強度によって変わり、地盤が硬ければ近く、地盤が軟らかければ遠くなるので、改良径が一定にはならないという問題でした。
当社では、この問題を、二本のジェットを交差・衝突させ、衝突点以遠のジェットエネルギーを消滅させる、交差噴流技術の開発により解決しました。