
液状化対策で効果を発揮!JETCRETEの建設技術審査証明を解説
「この地盤改良工法は、どのくらい信頼できるのか」
液状化対策や地盤改良を検討するとき、そんな疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか。
地盤改良工法にはさまざまな種類があり、施工条件や地盤の状態によって適した工法は異なります。
だからこそ、工法を選ぶうえでは、施工性や実績だけでなく、「その技術がどのように評価されているのか」も大切な判断材料になります。
当社の高圧噴射撹拌工法「JETCRETE」は、2026年3月に(一財)ベターリビングによる建設技術審査証明を取得しました。
では、この建設技術審査証明とはどのような制度なのでしょうか。
また、JETCRETEはどのような内容について評価を受けたのでしょうか。
本記事では、JETCRETEが取得した建設技術審査証明の内容と、そのメリットや活用例についてご紹介します。
この記事でわかること
そもそも建設技術審査証明とは?
JETCRETEの技術審査証明の内容
JETCRETEの技術審査証明取得のメリット・活用ケース
JETCRETEとは
JETCRETEとは当社が開発した地盤改良工法であり、改良径・改良強度などをオーダーメイドで設定できる高圧噴射撹拌工法です。
詳細については、以下のリンクを参照ください。
建設技術審査証明とは
建設技術審査証明は、民間企業等が開発した新しい建設技術について、第三者機関がその性能や品質、安全性などを客観的に審査し、所定の基準を満たしていることを証明する制度です。
本制度により、技術の信頼性が明確化され、建設分野への円滑な導入と普及が図られます。
この技術評価制度は、建設技術審査証明協議会の会員である14の法人が実施します。
協議会員の14法人では対象となる技術分野がそれぞれ異なり、例えば「一般土木工法」であれば(一財)国土技術研究センターが、「測量技術」であれば(公社)日本測量協会が担当しています。
JETCRETEについては、(一財)ベターリビングによる「住宅等関連技術」として、技術審査証明を受けました。
▶詳細はこちら
JETCRETEの建設技術審査証明の内容
さて、JETCRETEの建設技術審査証明(図1)では以下の3点について、証明を受けることができました。
1.「JETCRETE品質管理指針」が適切であることの証明
2.格子状壁形式に配置した地盤改良体の品質の証明
3.格子状壁形式に改良した格子内地盤評価の証明
図1 JETCRETEの技術審査証明書
続いて、この3点それぞれのポイントを簡単にみていきます。
1.「JETCRETE品質管理指針」が適切であることの証明
JETCRETEは施工仕様をコントロールすることでオーダーメイドの地盤改良が可能です。
これは大きなメリットである一方、任意の改良径や改良強度を実現するためには、従来の高圧噴射撹拌工法よりも厳格な品質管理が必要となります。
メリットについては下記記事をご覧ください。
JETCRETEの品質管理について、ケミカルグラウトは「JETCRETE 品質管理指針」を定めており、今回の証明では「指針」で規定されている配合計画方法、施工管理方法、品質検査方法が適切であることが確認されました。
2.格子状壁形式に配置した地盤改良体の品質の証明
3.格子状壁形式に改良した格子内地盤評価の証明
この2つの証明はどちらも格子状壁形式改良(格子状改良)に関するものであり、具体的には、機械撹拌工法であるDCM-L工法の改良体と同等の品質であることなどが確認されました。
DCM-L工法は液状化対策で実績のある工法であるため、この証明によりJETCRETEによる格子状改良が液状化対策に有効であることが確認されたことになります(図2)。
▶液状化対策についてはこちらの記事も参照ください

図2 JETCRETEによる住宅地の格子状改良イメージ
建設技術審査証明取得のメリット・活用ケース
次に、JETCRETEの建設技術審査証明のメリットや、そのメリットを活用できるケースについて紹介します。
・第三者機関による技術評価
そもそも第三者機関による技術評価を受けている高圧噴射撹拌工法は非常に少なく、今回のJETCRETEの技術審査証明取得は、他の高圧噴射撹拌工法と差別化できる点になるものと考えています。
第三者機関の評価に裏付けられた地盤改良を検討されたい場合は、JETCRETEが有効な選択肢のひとつになります。
具体的には、たとえば重要構造物の耐震補強や、地盤改良による建物・構造物の支持など、改良体に求められる要求品質が高くなるようなケースで、今回の証明を活用できる可能性があると考えます。
なお、当社のエコタイト-Sは、建築技術性能証明を取得しております。当社保有の高圧噴射撹拌工法の第三者機関の技術評価や登録制度の取得状況を表1に示します。
▶エコタイト-Sについてはこちらの記事も参照ください。
表1 当社保有の高圧噴射撹拌工法の技術評価等の取得状況(2026年4月時点)
SUPERJET | JETCRETE | エコタイト-S | ||
概要 | 開発年度 | 1993年 | 2008年 | 2015年 |
施工実績・施工件数 | 2,300件以上 | 500件以上 | 50件以上 | |
技術評価・証明・登録制度 | NETIS登録 | ― | ○ | ― |
建設技術審査証明 | ― | ○ | ― | |
建築技術性能証明 | ― | ― | ○ |


