マグニチュード (1)

地震の大きさを表すには、マグニチュードと震度という二つの指標があります。震度については後ほど説明しますが、マグニチュード(Magnitude)は、震源での地震の大きさを示します。地震をCDプレーヤーに例えれば、音楽を聞くときの、あなたの場所で聞こえる音の大きさではなく、CDプレーヤーのボリューム(音の大きさ)がマグニチュードに当たります。
マグニチュードは、1935年にカリフォルニアで、チャールズ・リヒター(Charles Richter)、とベノ・グーテンベルグ(Beno Gutenberg)という2人の地震学者によって最初に用いられました。それ以来、このマグニチュードでは表現しきれない地震を補う形で、いろいろなマグニチュードが考え出されましたが、どのマグニチュードも、このリヒター・マグニチュードの値を基準として、これと部分的に重なるように数値が設定されています。現在世界で使われているマグニチュードは、リヒター・マグニチュード、表面波マグニチュード、実体波マグニチュード、モーメントマグニチュードなどですが、日本の気象庁は表面波マグニチュードの一種である、気象庁マグニチュードを使っています。

マグニチュードは、地震のエネルギーの大きさを表す指標で、1から10までの数字です。
地球上では、M10の地震が、起こりえる最大の地震といわれています。観測史上最大のマグニチュード(M)は、1960年に発生したチリ地震のM 9.5でした。(Wikipedia)2番目は、まだ記憶に新しい2004年のスマトラ沖地震でM 9.3。スマトラ地震のあとは、地球が何日間も震え続け、自転が3/100万秒早くなり、自転軸が2cmずれたそうです。(何か影響が出ていますか?)


マグニチュード


本題のマグニチュードに戻ると、プレート境界型(海溝型)地震のマグニチュードがM8程度と大規模であるのに比べて、内陸直下型ではM7程度と比較的小規模であるにもかかわらず、被害が大きくなるという特徴があります。
これは、内陸直下型地震の震源が浅く、都市部直下で発生する可能性が高いからです。

防災科学研究所の地震の基礎知識から引用した表、「内陸型地震とプ海溝型地震の被害の比較」(http://www.hinet.bosai.go.jp/about_earthquake/PNG/fig6.6.png)は、1900年から1999年の過去100年間に発生した海溝型地震と内陸型地震による死者数を、それぞれマグニチュードの大きな順に並べてありますが、内陸型地震では、規模が小さくても大きな被害が出ているのがわかります。


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