震源の深さの上限

地震は、発生する場所やメカニズムによって、震源の深さが異なります。
この記事では、震源が浅い内陸直下型地震の特徴や過去の事例を取り上げながら、地震が発生する最も浅い深度についてご紹介します。

目次[非表示]

  1. 1.地震が発生する最も浅い深度とは
  2. 2.地震の発生メカニズムによる分類
  3. 3.最も震源が浅い内陸直下型地震
    1. 3.1.内陸直下型地震の事例
    2. 3.2.内陸直下型地震の特徴
  4. 4.ハイチ地震の震源と被害
    1. 4.1.多く発生した余震
  5. 5.震源の深さの上限
  6. 6.地盤は地震を伝える媒体
  7. 7.関連する技術・施工事例

地震が発生する最も浅い深度とは

前稿で、地震の震源は浅くて数kmと書きました。
実際に地震が発生する、最も浅い深度はどの程度なのでしょうか?

地震の発生メカニズムによる分類

ご存知のように、地震は発生のメカニズムによって、プレート境界型、プレート内型、内陸直下型、そして火山性地震の4種類に分類されています。

図は、発生タイプ別の地震の震源位置を示しています。

発生場所とその発生メカニズムに若干の違いはありますが、基本的には、全て海洋プレートが大陸プレートの下に潜りこむ過程で、エネルギーが蓄積され、それが突然開放されることによって発生します。

発生タイプ別の地震の震源位置

発生タイプ別の震源位置

最も震源が浅い内陸直下型地震

このうち、火山性地震を除いて、最も震源が浅いとされているのが、内陸直下型地震(別名、大陸プレート内地震、内陸地殻内地震、断層型地震)です。

内陸直下型地震の事例

阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震(M7.3*、最大震度7、震源の深さ16km))や岩手・宮城内陸地震(M7.2、最大震度6強、震源の深さ8km)などがこのタイプに含まれます。

内陸直下型地震の特徴

内陸直下型地震は、陸域で発生し、震源が浅いので、都市の直下で発生すれば大きな被害を、もたらす可能性が高くなります。
しかし、大きくゆれる範囲は他のタイプに比較して狭いことが特徴です。

ハイチ地震の震源と被害

2010年1月12日に発生し、大きな被害を与えたハイチ地震(M7.0、最大震度7以上)も、内陸直下型地震で、阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)に似ていることが指摘されています。

震源の深さは13km、被害の大きいポルトープランスから、震源までの距離は25kmという、直下型地震でした。

多く発生した余震

このタイプの地震では、余震の多いことも、大災害になった原因のひとつでした。
本震から2時間以内に、M5~M6の地震が実に5回発生し、また11時間以内にM4以上の地震が32回発生しました。

過去200年で最も大きな地震であったとは言え、町が完全に倒壊して多くの犠牲者が出ている様子を見ると、お気の毒ではありますが、耐震対策の重要性を痛感いたします。

震源の深さの上限

さて、本題に戻って震源の深度の上限ですが、京都大学防災研究所地震予知センターの研究によれば、琵琶湖周辺の大陸プレート内地震の震源の深さ(1976~2001年)は、上限が3km、下限18km程度であったとされています。

また、東京大学地震研究所の東海道はるか沖地震の調査結果では、震源の深さは3.5kmから7kmの深さでした。

調査した範囲では、震源が3kmより浅い地震はあまり無いようです。

地盤は地震を伝える媒体

やはり地盤の役割の中には、「地震の伝播媒体」「災害を引き起こす(ゆれ)媒体」は入りますが、「地震の発生源」の役割は入らないようです。

*M;マグニチュードについては、後で説明します

関連する技術・施工事例

地震による地盤への影響は、震源の深さや規模だけでなく、地盤の性質や地下水の状況などによっても異なります。
そのため、地震時の地盤被害を抑えるには、対象地の条件に応じた対策が重要です。

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